江南保護区保護司会自主研修会2023/11/26

支援員川見です…

2023年11月26日

江南保護区保護司会自主研修会において講演をしました。まず開催までの経緯からお話しします。

7月初旬、江南保護区保護司会の研修担当伊予田先生から講演のご依頼をいただきました。

7月は「社会を明るくする運動」の強調月間で、ブログでも紹介しておりますが、中江理事長をメインゲストに「犯罪被害者と更生保護」3やシリーズで開催したミニ集会に連動した、北白川地域(白保会)ミニ集会にお越しいただき、お話をさせていただいたことから始まります。

この日は、少年犯罪被害当事者の会代表 武るり子氏の講演で「被害者を苦しめない更生保護に」です。26年前、高校1年生だった長男・孝和君を少年による一方的な暴行によって失くされ、突然、犯罪被害者遺族に…

「もし、自分の大切な家族や、大切な誰かが、私たちのような目に遭ったらどう思うか、一瞬でいいから想像してみてください。ほんの一瞬でいいんです」と思いを込め講演してくださいました。

この講演に、江南保護区保護司会から片岡会長、伊予田副会長がお越しになり、中江理事長も聴講に訪れ意見交換させていただき、研修会開催の準備に入った次第です。

さて、江南保護区保護司会自主研修会の当日は、江南市民文化会館保護司、更生保護関係の50人あまりの方々がお集まり下さいました。

講演テーマは「深まる苦しみ ひろがる傷口 〜亀岡集団登校交通事件犠牲者遺族の想い〜」で、事実を訴えかける内容です。

あの日何があったのか?その後、何が起こっていたのか?そして中江理事長の想いの変化などを、時折涙ぐみながら訴えかけられました。

講演終了時に質疑応答の時間はあったのですが、私たちが初めて講演を聞いた時と同様に、手は挙がりません…それはあまりにも内容が凄まじく想像を絶する内容で、犯罪被害者心情が身に染み、寄り添うことが出来たからではないでしょうか。

更生保護は、罪を犯し罰則を受け、そこからの立ち直り支援に重きが置かれており、犯罪被害者への支援とはレベルの違う話です。守られている者、守り抜かなければならない者、いろいろと再確認しなければいけないのではないでしょうか?