第73回社会を明るくする運動 第1夜 報告…
NPO法人ルミナの支援員として参加している保護司の川見です。
先日、ご案内していました第73回社会を明るくする運動ミニ集会のご報告です。
左京区保護司会にある3地域の連携企画として、メインテーマ「犯罪被害者と更生保護」とし、3夜のストーリーとして、中江理事長に参加依頼をさせていただきました。
第1夜は「平凡な家族から突き落とされたあの日…」と題して、2012年4月23日に起こった、亀岡集団登校交通事件でお腹の赤ちゃんとともに娘を亡くし、突然、犯罪被害者遺族にさせられた中江理事長と、その11日前に起こっていた、祇園暴走事故で毎年法要を行われている、保護司であり檀王法林寺ご住職、信ケ原先生のお二人をゲストにお迎えして、保護司の中林先生にファシリテーターを務めていただき、対話形式の講演会を行いました。
家族を悲しみのどん底に突き落とされた後も、情報漏洩、ネットによる誹謗中傷、地域においても嘘の噂が真実とされ仕事が奪われ、思いもよらない苦しみが始まり、そして先日分かった裁判記録破棄、記録は亡き者の叫びであり、新たな傷を負わされたとも訴えられました。
当時、中江理事長に温かい手を差し伸べたのが、亀岡保護司会のご住職大谷俊定氏。交通死亡事故が無くなるまで、また風化させないという思いで、事件当日の毎年4月23日、事件現場で法要をされています。
これは、2012年4月12日に起こった、京都祇園暴走事故で、……犠牲となった妻と交わした最後の言葉が耳に残っている。「祇園の街に、慰霊碑など事故の記憶を留める物は何もない。世間は事故を覚えているのかなって、ふとした瞬間によぎる」男性は寂しげに話す……と新聞記事にあったのだが、「慈悲」の言葉に「犠牲者に慈しみの気持ちをもち、少しでも遺族の悲しみを癒やす」という意味を込めたと話された信ケ原先生と通じるものがあり、事故の現実を風化させないよう次世代へ語り続け、また事件事故の実情を冷静に見聞し、犯罪被害者への温かい気持ちを持ち続けなければいけないと思います。
そして、中江理事長の新たな活動が始まります。第2夜へ…
(掲載写真につきましては、撮影者の許可をいただいております)