NPO法人ルミナ 公開講演会2024/4/23

2024年4月23日
京都先端科学大学太秦キャンパスみらいホールにて、NPO法人ルミナ公開講演会「交通犯罪 〜被害者遺族たちの声〜 」を開催しました。

第一部基調講演は「交通事件遺族の現実」という演題で、2019年4月19日に発生した池袋暴走事故で奥様と娘さんを亡くされた松永拓也氏の講演です。

第二部パネルディスカッションは「ある日突然大切な人を失うということ」をテーマに、基調講演していただいた松永拓也氏、亀岡集団登校交通事件遺族の小谷正樹氏、同じくNPO法人ルミナ副理事長の中江龍生をパネリストに、阿部准教授のコーディネイトでパネルディスカッションです。

第一部の基調講演は、京都先端科学大学経済経営学部授業の「刑事政策」の一環として実施されたもので、京都交通事件被害者の会「古都の翼」、NPO法人ルミナとの共催事業です。

講演会開催に先立ちNPO法人ルミナ副理事長・保護司の堀内寛昭による、京都保護観察所から観察官、刑務所から教育刑務官、京都府保護司会連合会会長をはじめ多くの保護司、更生保護に関わる参加者、来場の方々への謝辞と更生保護に向けて被害者遺族の現実や心情を考え、そして行動するか、皆さんで考えていきたいと訴えかけるような開会の挨拶で始まりました。

第一部 基調講演「交通事件遺族の現実」

    関東交通犯罪遺族の会(あいの会)副代表理事 松永拓也氏

講演は問いかけから始まります。

「犯罪被害者や遺族の講演に意味はあると思いますか?」

皆さん、考えてみてください…

奥様との出会いから新しい家族の誕生…時系列で微笑ましい幸せな家族生活のお話です。

そして一転…いつものように仕事のお昼休みの電話を切った後、非通知での着信。警察からの電話でした。

LINEの画面には、夫として父親としての切実な願いが残っています。(上左写真)「無事でいてくれマナりこ」

会社から病院へ駆けつけると、霊安室の中で白い布を被せられた奥様と娘さんとの面会。その時の模様を声をふりしぼりお話しくださいました。

そして、自責の念に駆られたこと、あと1秒電話をしていれば…1秒違えば事故に合わなかったはずなのにと…

事故の衝撃と苦しみ…誰もがニュースで知らされるような交通事件がまさか自分に降りかかるとは思っていないはず。ましてや数分前までテレビ電話をしていた家族を失ってしまうとは想像もしていない。しかし明日は我が身が現実とも。

そのあとは被害者遺族への誹謗中傷、殺害予告まで。

失意のどん底に落とされ暮らす被害者遺族へ、どのように接し、声かけするのが良いか?(上右写真)その答えは、「放置でもなく決めつけでもなく、寄り添い・傾聴」が嬉しかったと。

第二部 パネルディスカッション「ある日突然大切な人を失うということ」

阿部准教授のコーディネートにより、3名のパネリストから被害者心情、意見を伺いました。

コーディネーター
阿部准教授
池袋暴走事故遺族
松永拓也氏
亀岡交通事件遺族
中江龍生氏
亀岡交通事件遺族
小谷正樹氏

最後はNPO法人ルミナ理事長中江美則による、今朝亀岡集団登校交通事件現地において法要を行ってきたこと、7回忌以降仏教会からの法要はしないと言われたあとも継続して法要ができている大谷俊定氏(公開講演会2023/4/23)への謝辞や、被害者遺族の現実、心情、そして280人を超える来場者への感謝の挨拶により閉会となりました。