NPO法人ルミナ 公開講演会2023/4/23

2023年4月23日
龍谷大学深草キャンパス顕真館にて、
NPO法人ルミナ公開講演会「犯罪被害者の心情に応える更生保護」を開催しました。


第一部の福泉寺住職であり、保護司を勤める大谷俊定氏が「更生保護はいかに被害者の心情の立場に立てるか」を題に講演を行っていただきました。

講演では、「保護観察の対象者に対しては、罪を咎めるのではなく、一人の人間として寄り添い、更生につながるような対象者の長所を見つけ、どのように生きるかを共に考える必要がある。そしてそれには家族を含む周りの協力も必要である。」と語りました。
また、犯罪によって何もかもを奪われる被害者遺族の実情、加害者に対する消えることのない怒り、そして、常に苦しみ続けている被害者のことを考え、被害者の立場に立つことを意識しながら保護観察にあたることの重要性についても語りました。


第二部のパネルディスカッションでは、大谷氏に加え、代表の中江美則、京都先端科学大学准教授の阿部千寿子氏、保護司の堀内寛昭氏らが、被害者を意識した更生保護のあり方について語り合いました。
阿部氏からは、少しずつ法整備が整い始めてはいるものの、まだまだ犯罪被害者に寄り添えているとは言えない更生保護制度の現状について、堀内氏からは更生につながるような保護司の資質について、中江からは被害者遺族として求める更生保護のあり方について、三者三様の立場から、更生保護における様々な課題点についての意見が交わされました。



また、今回の講演終了後には、聴講者の方々から様々な感想が寄せられました。

  • 「被害者の立場に立って考える」という考え方は、犯罪防止にはとても重要なので、このことをもっと教えていく必要があると感じた。
  • 被害者の心構え、強くある志の持ち方、今までの人生を返して欲しいと思う気持ちは一緒だと感じた。
  • 大谷氏の長い経験からの保護司としての強いメッセージに心打たれた。
  • 被害者遺族の悲しみ苦しみはいつまでもなくならないことを強く感じた。
  • 更生保護と被害者支援は相反ではなく、被害者の声を聴き加害者処遇に生かしていくべきという立場、思いやりのある社会を作っていくことの重要性を学べた。                       など....